学校の様子
春3月は、出会いと別れの季節と言います。
草一本も生やしていない、しっかり管理されたグラウンドを見ると、この場所に対する体育教員2人の思いが伝わってくる。
3月31日。本校で勤務する最後のこの日、誰もいないグラウンドでは、一人、いつも以上に丁寧にグラウンドナイフをかけ、ベンチの隅々までタオルで磨き上げる、野球部監督さんの姿に出くわした。
長きにわたり上浮穴高校で野球部員を指導し、体育教師として毎日グラウンドで生徒とともに汗を流すその背中から、私は多くのことを学んだ。
今、この先生は、何を考えながらグラウンドナイフをかけているのだろうか。その気持ちを思うと、私は簡単には声をかけられなかった。
また、別の場所では、もうお一人の体育の先生が、陸上競技部員に対し、最後のミーティングをする姿がみられた。この先生が最後に生徒に語りかけた言葉は何だったのだろうか。そして、生徒はその言葉から、何を感じ取ったのだろうか。
転出される15名の先生方に、幸多かれと祈る。
明日から4月。多くの先生方を送り出し、さみしい思いをしていた学校に、新たに先生方をお迎えする。
また新たな1年が始まる。どのようなドラマが待っているのだろうか。
「共に創ろう誇れる上浮穴高校~励ましの言葉が響き合う学舎を目指して~」





