学校長あいさつ
本校は昭和15年に愛媛県立上浮穴農林学校として設立認可され、昭和23年に現在の愛媛県立上浮穴高等学校と名称を変え、幾多の変遷を経て、令和2年度に創立80年目という大きな節目を迎えました。その間、地域振興と郷土の発展を担う人材の育成に努め、各地・各界で活躍する9千6百余名の有為な人材を輩出してまいりました。
現在は、森林環境科と普通科を設置しており、それぞれの特長を生かした教育活動を行っております。今年度の重点努力目標は、「共に創ろう誇れる上浮穴高(かみこう)~励ましの言葉が響き合う学舎(まなびや)を目指して~」としております。マニフェストには、
○基本的な生活習慣の確立
○主体的に学ぶ意欲と確かな学力の育成
○生徒一人一人の能力・適性を生かした進路実現
○人権意識を高める人権・同和教育の推進
○生徒の自主性を育てる特別活動・部活動の推進
○地域に開かれた信頼される学校づくりの推進
の6項目を掲げ、生徒たちの大いなる自己実現、人生実現のため、また地域に生き、地域とともに歩み、地域から愛される生徒を育てる教育活動を積極的に進めています。
さて、御案内のとおり、本校は、久万高原町で唯一の高等学校です。「持続可能な学校づくり」、「持続可能な町づくり」に向け、県立・町行政の垣根を越えて、町当局と一致協力しながら、一人一人を励ます教育の推進や、就学に向けた資金的な支援、町営の教育寮の運営、全国募集をはじめとするPR活動等に取り組んでおるところであります。
教育活動につきましては、町内外の生徒さんに幅広く安心して入学していただけるよう、少人数であることを活かし、都市部の学校よりも一段と、多様な個性や習熟度、進路希望に応じ、個別最適化した指導を行うとともに、学校行事や実習、部活動、生徒会活動、農業クラブ活動、家庭クラブ活動等を通じ、主体的で協働的な学びを展開しております。在校生たちは、都市部の学校にはない、多様な個性との出会いや、教員とのほどよい距離の近さ、様々な場面でお力添えをいただいている地域の方々、地元企業、行政機関等の方々からの学びなど、本校ならではの特色を活用しながら、進学・就職に向けた生きる力をそれぞれ伸ばしているところです。
また、今年度の取組として、
○普通科の魅力化として、地域と連携し、進学・就職に向けた幅広い力を育む「総合的な探究の時間」(『くまたん』)の刷新
○森林環境科における、新規機械の導入・活用と専門的スタッフの確保、食品製造実習の充実など教育内容の多様化
○希望者対象の町学校給食の提供開始
○令和5年4月入学生から、森林環境科に加え、普通科における全国募集の開始
○中学生とその保護者様を意識した、ホームページの運営
等の施策を推進しています。
今後とも、本校教育に対しまして、御理解、御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。