半年かけて作り上げた全国植樹祭カウントダウンボードがお披露目されました
2025年10月31日 14時40分上高日記では新聞記事の方が先になってしまいましたが、去る10月25日(土)、エミフルMASAKIで開催された「えひめ山の日のつどい」にて、来年度開催「全国植樹祭inえひめ2026」の200日前イベントが行われました。その中で、松山工業高校さんと本校が制作した植樹祭カウントダウンボード(「あと○○日!」と表示するあれです)の除幕式が執り行われました。
当校では今年5月より、2年生を中心とした木材加工班と育林班が制作に取り組んでいました。お披露目までは情報公開ができませんでしたが、解禁となりましたので、制作過程や完成後の写真を少しご紹介します。
生徒達が考えたテーマは「護り守られ森林(もり)と人 -当たり前は当たり前じゃない-」です。「人は森林を利用する代わりに護る責任がある」という考えに基づき制作しました。森林の健康は人だけでなく海の生き物に至るまで、あらゆる環境に影響します。森林と共存するためには、「伐る、使う、共に暮らす、そしてまた植えて育てる」という森林利用の循環(リング)が不可欠です。この循環を、森林を象徴する大樹の根元に根ざした人々の生活として表現しました。
演じているのは、上高卒業生でもある久万高原町の人形作家「林さとみ」さんご指導のもと生徒達が制作した紙粘土人形です。赤い作業服姿は本校生徒がモデル。大樹の樹冠は、杉やヒノキのたくさんのカンナ屑を絵の具で緑に染め上げて表現しました。
そして、これらを支えるログ組みの土台は育林班にお願いしました。育林班のチェーンソーログカットの技術を駆使して組み上げ、紅殻色に塗ることで久万材を誇らしげに見せています。紙粘土以外目に見える範囲はほぼほぼ県産材。いかにも上高らしいボードに仕上がりました!(^^)v
このボードは植樹祭当日まで県庁に展示(予定)され、工業高校のボードは県内あちこちの市町を巡回展示される予定です。もし見かけられましたら、生徒たちの細部にまでこだわったアイデアが詰まった上高のカウントダウンボードを、ぜひゆっくりとご覧になってくださいね。
エミフルMASAKIで開催されたお披露目の様子