海外研修5日目

2024年8月8日 04時14分
海外研修

今日は午前中、雨でした。ドイツに着いて初めての雨です。午前と午後の予定を入れ替えて、午前中まとめのセミナーを行いました。

それぞれがこの研修で心に残ったことを3点発表した後、

現地スタッフ池田さんに、これまでの研修で足りていない補足説明をしていただきました。

森を育てるうえでの土壌の大切さと、森林の冷却効果について説明していただきました。

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 ※以下池田さんの説明要約

・掌ですくった土の中には、70億の生物が住んでおり、土壌の中にはものすごく大きな生態系がある。

 また土壌は浄水・保水・貯水といった人間にとっても大きな役割を果たしてくれている。

・岩を雨、太陽、生物が分解し、土ができる。わずかな土の生成にも200~300年かかる。

・菌類(きのこ)が土壌中の栄養分を調理してわたす役割を果たしている。

・きのこを媒介として、木と木はコミュニケーションをとっている可能性がある。

・生物、植物はいずれ分解されて土に帰り、最終的にはÇ(炭素)になっていく。

・高齢の樹木でも、土中にCを固定する働きが衰えることはない。

・大きな巨木は伐れというのが国の方針であるが、巨木の下に多くのCが溜まっている。

・森の木が水を蒸散させて涼しくさせている。

・落葉、枯木、倒木は雨水を受けて蒸散させる働きがある。

・倒木を放置することで生物は多様になり、乾燥から森を守る。

土中はまだまだ科学の手つかずな部分が多く、解明されていないことも多くあるらしいです。

森を考えるうえで、土壌という未知の分野の視点も加えていく必要があるようです。

 

午後には雨があがり、日差しが出てきて昨日同様かなり暑くなってきました。

昼食後、ヴァルトキルヒの森林レクリエーション施設を訪れました。

ここでさっそく森の冷却効果を実感することになりました。

どんなに暑いときでも、森の中に入るとかなりひんやりしています。

ここでは、木々にかけられた橋を歩き、ヨーロッパで最も長いと言われているすべり台に体験しました。

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そして、伝統産業オルガンの博物館を訪問。ノスタルジックな音にしばし心を休憩させました。

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今日で研修自体は終わりを迎えました。あっという間にドイツでの日々が過ぎていきました。

夕食は、これまでで一番ヘルシーな感じのもので、豆腐や醤油の味も楽しむことができました。

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日本が恋しい反面、まだまだこの非日常を味わっていたい、ドイツでの最後の夜、そんな気持ちになりました。

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------ ここからは令和5年度分の日記です ------

桜満開

2024年3月31日 06時46分
学校の様子

本日、久万高原町は快晴となっています。

校庭の桜も満開となりました。

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いよいよお別れ

2024年3月29日 09時13分
学校の様子

春3月は、別れと出会いの季節である。

本校でも先日、離任式が行われた。卒業生も多く駆けつけてくれ、本当にうれしく思う。

不思議なもので、離任式を済ませると、通い慣れた学校が、全く違う景色に見える。

教員にとって、3月は特別な月。

本校で勤務する最後のこの日、次に来られる方がスムーズに仕事ができるよう、最後まで、念入りに文書整理を行う先生。受け持っていた教室を、しみじみと、いつも以上に丁寧に掃除し、教室の隅々までタオルで磨き上げる教員の後ろ姿。

今、この先生方は、何を考え、今日、この日を迎えられているのだろうか。その複雑な気持ちを思うと、私は簡単には声をかけられなかった。

勤務年数は違えども、上高を想う気持ちは、皆同じである。それぞれのお立場から、本校の教育活動を支えていただきいただき、感謝しかない。私ども留任する者たちは、先生方の業績や思いを受け継ぎ、上高の発展、生徒の幸せに向け、まい進する所存でいる。

転出される5名の先生方の新天地での、御活躍、御健勝、御多幸を祈念する。             

いよいよ4月。多くの先生方を送り出し、さみしい思いをしていた学校に、新たに先生方をお迎えする。また新たな1年間が始まる。

「共に創ろう誇れる上浮穴高~励ましの言葉が響き合う学舎を目指して~」

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