上高今昔10(実るほど…)
2021年8月23日 12時15分本館東側にある本校の実習水田に行ってみました。雨・曇りの多い昨今ですが、順調に成長しているようです。稲穂が垂れ下がり始めました。あぜ道では、トンボが羽を休めています。トンボは、我が国では、古来、豊かな水田の象徴として親しまれてきました。
モノクロの写真は、昭和27(1952)年の稲刈りと昭和28年の代かきの様子です。機械のある現代に比べて作業が大変であった様子や、先輩方の頑張りが伝わってきます。稲刈りの場面は、西門や旧本館の位置から、現在の本館の1階会議室の辺りと推定されます。
ところで、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という、作者不詳の句があります。
若い緑色の稲はまっすぐに天に向かって成長し、実を付ける稲穂に成長します。更に稲穂の中の実(お米)がつまってくると、実の重みで自然と稲穂の部分が垂れ下がっていきます。これを人に例えて、若い頃はまっすぐに上を向いてぐんぐんと成長し、立派な人格を形成したのちには、頭の低い謙虚な姿勢になっていこうという教訓として使われています。
皆さんの成長を楽しみにしています。