上高今昔42(身だしなみ規定 平成~令和編)

2025年7月8日 11時27分
上高今昔

 手元に平成12年度から令和7年度までの「上高ノート」(平成28年度までは「生徒手帳」)があります。

 本校では「身だしなみ規定」が昨年度(令和6年度)末から生徒会・職員間で検討され、大きく変わったので今回は「身だしなみ規定」に注目してその変遷を見てみたいと思います。

平成12年度までは、生徒心得の中の一つの項目に「服装は学校指定のものを正しく着用し、頭髪は端正かつ清潔にしよう。」とあるだけで、細かい規定は掲載されていません。

 ところが平成13年度になると、急に「身だしなみ規定」が掲載されます。

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 そして平成15年度からは図式で「身だしなみ規定」が示されるようになります。

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 さらに平成18年度からは「極端な長髪は禁止」(男子)という記述から「前髪は眉にかからない」「横は耳にかからない」「後は襟にかからない」(男子)という風に、より細かく規定が定められるのでした。

 靴下の色も、それまで男子は「白・灰・紺・黒の単色」であったのが、平成18年度に「白」一色に限定されます。おそらく、乱れた身だしなみを正したいという学校の思いがあったように感じます。そしてこの時定められた規定が基本的には令和まで続いていきます。

 平成の終わりころから「ブラック校則」という言葉が広がり、マスコミや世間は、学校の校則に注目するようになります。学校の方も、生徒主体の「校則検討委員会」を開き、見直しが盛んに行われるようになりました。また、制服についても、ジェンダーや近年の夏の高温化に配慮したものが登場します。

 本校でも今年度から女子の夏用スラックスを導入し(冬用スラックスは令和3年度に導入済み)、それに伴って、ポロシャツ(白・紺)が急遽導入されました。また、身だしなみの規定における「頭髪」等についても、長さ等を細かく決めることはやめ、「清潔感のある頭髪」としました。また上で示したイラスト等も削除しました。

    令和7年度は、平成10年代に細かく規定されていった身だしなみの規定を、生徒のみなさんとの約束と信頼をベースにしてシンプルな形に戻した、記念すべき年度と言えるかもしれません。