上高今昔41(校歌)
2025年7月6日 22時45分本校の校歌は、昭和30年2月19日に制定されました。
作詞は、「上浮穴高等学校校歌制定委員会」とあり、複数の人たちで考えられたと思われます。「生徒諸君、卒業生諸子、父兄諸子を対象に校内募集を行い、多数の原稿中の中から十余篇の原稿を選出」し、これを「参考とした詩が正岡先生の手によって出来上がった」という事情が「山なみ(八号)」に書かれてあります。7音・5音を基本にした格調高い歌詞で、今ではあまり使わない言葉が散りばめられていますので、難しい言葉の意味を記します。
【起き伏す】いつも 【きはみ】頂点 【いや】なんと
【湍(はやせ)】急流 【ほとり】岸 【玉と澄む】玉のように美しく透き通っている(玉は美しい宝石や石を表す) 【おほらけく】おおらかに
【さとし】教え 【もろともに】一緒に
一番では「真理」を追究する理想の高さを西日本一の「石鎚の峰」の高さになぞらえ、二番では「良心」を磨く純真さを「仁淀川」の清澄さになぞらえて、絶えず努力を怠らない上高生を奮い立たせる歌詞になっています。三番では「集い」「一緒に」「助け」合いながら努力していこうということが強調されます。
また「雲は湧く」「霧深し」「力満つ」という流れは、入学して戸惑いながらも力をつけて卒業するまでの成長の流れを示しているようです。
作曲は「清家嘉寿恵」さんという外部の方に委託したようです。調べてみると、戦後愛媛大学教育学部の講師・助教授(音楽講座)を務められていた方で、合唱音楽の普及に力を入れた方です。本校だけではなく、愛媛県下の小中高等学校100校以上の作曲を行っている人です。ちなみに名前で間違えそうですが、この方は男性です。
歌詞の内容をよく理解して歌うと、また味わいが変わるかも知れませんね。