上高今昔49(生徒数今昔)
2025年8月8日 16時50分上浮穴高校が、創立以来どのような生徒数の変化をたどってきたのか調べてみました。まず昭和16年上浮穴農林学校は「修業年限3年、定員150名(1学年1組、1組50名)の、まことにささやかな甲種農林学校としてスタート」します。「二十年史」には次のようにあります。
昭和16年4月7日、県立上浮穴農林学校開校式並びに第1回入学式が久万国民学校講堂で挙行された。52名の入学者に、100名に近い来賓、父母をまじえたこの式典は、群民の注視と祝福を浴びつつ、歓びに溢れ観劇に咽ぶ空気のなかで盛大に行われた。
三期生が入学して、男子生徒が1、2、3学年とそろった昭和18年4月、女子部が開設され、その1年53名を加えて生徒数は206名となった。女子部は国民学校高等科卒業を入学資格とする、修業年限2年、定員100名(1学年1組50名)の本科と、本科卒業またはそれと同等以上の学力を有することを入学資格とする、修業年限1年、定員50名の専攻科(家政科)であった。
その後、昭和23年に普通科も有する現在の「上浮穴高等学校」になり、どんどん生徒数は増加します。
そして、昭和40年代にピークを迎え600人台で推移しています。ところが、昭和50年代の後半から、生徒数が減少し始めます。5年おきに見てみると、
昭和50年度 605名
昭和55年度 558名
昭和60年度 425名
平成2年度 310名
平成7年度 184名
平成12年度 176名
平成17年度 157名
平成22年度 135名
平成27年度 131名
令和2年度 141名
令和7年度 107名
このような急激な生徒数減少を危惧し、町長を会長とする「上浮穴高等学校振興対策協議会」が平成11年に立ち上がり、現在に至ります。通学補助や海外研修、ふるさと奨学金など、上高は様々な面で町からサポートをいただき存続しています。
しかしながら、「久万高原町」が合併した平成16年、9千人強いた人口は、現在7千人を切っています。町のサポートにのみ依存するのではなく、郡内・郡外・県外の中学生が、心からここで高校生活を過ごしたいと思う学校を作っていきたいと思います。