地域みらい留学対面説明会(東京)
2024年8月26日 09時28分8月24日(土)8月25日(日)、東京で「地域みらい留学対面説明会」があり、
県外の中学生に上高のアピールを行ってきました。
その際、関東出身の2名の卒業生と1名の在校生が駆けつけてくれ、
中学生や保護者に上高のよさをアピールしてくれました。
実際に上浮穴高校で学んだ、あるいは学んでいる人の説明は信憑性とリアリティがあり、
多くの中学生・保護者に上高のことを知ってもらえました。
上高オープンスクール無事終了しました
2024年8月23日 17時05分先生・生徒一丸となって、いろいろな上高の魅力を伝えきりました。
今回は、対話に特化した内容になっていたと思います。初の試みとして、今回のオープンスクールには愛媛大学教育学部の1回生にも参加していただきました。新たな取り組みをした中でいろいろ行き届かぬ部分もあったかもしれませんが、「上高ならではの生徒と先生の絶対的な信頼感」を感じていただけていたらうれしいです。
さあ、上高生諸君!今日一緒に上高の魅力再発見できたよね。もうすぐ2学期!青春を謳歌しつつ新入生を待とうじゃないか!
上高オープンスクール!
2024年8月23日 10時17分オープンスクールスタートがしました!
今日は盛りだくさんの5部構成で、14:30までお届けします。
生徒も先生も、学校の良さを思いっきり伝えていこうと頑張っています!
久万山五神太鼓、農業クラブ四国大会で演舞
2024年8月22日 14時22分郷土芸能部が8月19、20日に開催された農業クラブ四国大会で
久万山五神太鼓の演舞を行い、四国4県から集まった大会参加者をもてなしました。
部員が少ない状況ですが、OBの協力も得て、やり遂げることができました。
四国大会に出場された皆さん、お疲れ様でした。
少人数ですが、今後も練習に励み、久万山五神太鼓を継承していきます。
夏休み後半体育祭準備が始まりました!
2024年8月21日 14時55分本日から夏季課外及び体育祭準備が再開されました。
再び、学校に出てくる生徒が増えて活気が出てきました。
まだまだ暑さ厳しいですので、熱中症対策をしっかりとり、
すばらしい体育祭になるように、仲間と協力しながらしっかり準備していきましょう!
海外研修6日目7日目
2024年8月9日 17時21分6日目です。朝ホテルを出発し、フランクフルト空港に向かいます。
研修の疲れと、帰る寂しさ、それに今日の曇天が手伝ってみんなテンション低めでしたが、
現地スタッフ池田さんの娘さんから思いがけないプレゼントとメッセージをいただき、気分が晴れました。
旅は、有名な観光地を見て回るのもいい思い出になりますが、現地の人との交流がうれしいですね。
昨日の、池田さんの話で、林業従事者の初任給はおよそ50万円程度だと聞きました。日本のおよそ倍です。
日本は不況から抜け出せない30年の間に、世界の先進国から完全に取り残されてしまっています。
昼食、夕食、何を食べても20ユーロくらいはします。日本円にして3200円程度です。
普段日本で普通の昼ご飯を食べに行って3000円したらちょっといやですよね。
日本で今、物価が上昇し、給与も何とかあげていこうという動きがありますが、この動きに乗れなけれぱ、
私たちは海外に出かけることも難しくなります。事実、ドイツを観光で訪れる日本人はかなり減っているそうです。
アウトバーン300キロメートルの道のりをひた走りながら、途中ドライブインで休憩しました。
ドイツに来て初めての有料トイレを経験しました。
1ユーロ支払い、ゲートを通過します。
そのチケットを持って買い物をすると割引になりました。
そこで宮崎県震度6弱のニュースが届きました。
フランクフルト空港に到着しました。荷物を預け、池田さんとお別れし、出国審査をして搭乗です。
ヨーロッパ人以外には審査が慎重で、意外と時間に余裕がありませんでした。
帰りのフライトは、行きの13時間より1時間程度短く、行きほど苦にはなりませんでした。
ルフトハンザ航空だったので日本語のアナウンスも聞こえ、安心できます。
羽田到着。ここで岩谷さん金川さんとお別れしました。そして松山へ。
1週間の行程があっという間に感じられました。
研修で学んだ多くのことを、今後言語化してみなさまにお伝えできればと思います。
この研修に多大なる補助をいただいている久万高原町、
事前学習にご協力いただいた役場の方や藤目先生、
そのほか多くのご協力いただきました方に感謝をいたします。
Danke schön!
海外研修5日目
2024年8月8日 04時14分今日は午前中、雨でした。ドイツに着いて初めての雨です。午前と午後の予定を入れ替えて、午前中まとめのセミナーを行いました。
それぞれがこの研修で心に残ったことを3点発表した後、
現地スタッフ池田さんに、これまでの研修で足りていない補足説明をしていただきました。
森を育てるうえでの土壌の大切さと、森林の冷却効果について説明していただきました。
※以下池田さんの説明要約
・掌ですくった土の中には、70億の生物が住んでおり、土壌の中にはものすごく大きな生態系がある。
また土壌は浄水・保水・貯水といった人間にとっても大きな役割を果たしてくれている。
・岩を雨、太陽、生物が分解し、土ができる。わずかな土の生成にも200~300年かかる。
・菌類(きのこ)が土壌中の栄養分を調理してわたす役割を果たしている。
・きのこを媒介として、木と木はコミュニケーションをとっている可能性がある。
・生物、植物はいずれ分解されて土に帰り、最終的にはÇ(炭素)になっていく。
・高齢の樹木でも、土中にCを固定する働きが衰えることはない。
・大きな巨木は伐れというのが国の方針であるが、巨木の下に多くのCが溜まっている。
・森の木が水を蒸散させて涼しくさせている。
・落葉、枯木、倒木は雨水を受けて蒸散させる働きがある。
・倒木を放置することで生物は多様になり、乾燥から森を守る。
土中はまだまだ科学の手つかずな部分が多く、解明されていないことも多くあるらしいです。
森を考えるうえで、土壌という未知の分野の視点も加えていく必要があるようです。
午後には雨があがり、日差しが出てきて昨日同様かなり暑くなってきました。
昼食後、ヴァルトキルヒの森林レクリエーション施設を訪れました。
ここでさっそく森の冷却効果を実感することになりました。
どんなに暑いときでも、森の中に入るとかなりひんやりしています。
ここでは、木々にかけられた橋を歩き、ヨーロッパで最も長いと言われているすべり台に体験しました。
そして、伝統産業オルガンの博物館を訪問。ノスタルジックな音にしばし心を休憩させました。
今日で研修自体は終わりを迎えました。あっという間にドイツでの日々が過ぎていきました。
夕食は、これまでで一番ヘルシーな感じのもので、豆腐や醤油の味も楽しむことができました。
日本が恋しい反面、まだまだこの非日常を味わっていたい、ドイツでの最後の夜、そんな気持ちになりました。
海外研修4日目
2024年8月7日 07時20分今日は、朝から列車でフライブルクに行き、現地スタッフの池田さんから旧市街の街作りの説明を受けました。
フライブルクといえば、松山市と姉妹都市提携を結んでいる街で、愛媛の人なら松山市のフライブルク通り、
そして通称「西山」の上のフライブルク城(結婚式の前撮りなどでよく利用される場所)の名前を、聞いたことがある人は多いと思います。
実際に来てみると、観光客が多く訪れるとても魅力ある街で、大聖堂を中心にして人のにぎわいがありました。
経済優先、環境への配慮、これら二つを両立することは非常に難しいですが、これを両立したのがこのフライブルクの街です。
フライブルクも第2次世界大戦の空襲で焼け野原になりました。
戦後復興に向けて、街作りを行い、今では「環境都市」として世界的に有名です。
美しい街の条件を池田さんに教えていただきました。それは、
①緑があること(緑には雑多なものをつなげる働きがある)
②道が曲がっている
③高さと壁面が揃っている
④店を経営している人がその建物に住んでいる
です。なるほどそういう観点で見ると街並みはその条件を満たしています。
④については、街が空洞化しないように、また住んでもらうことによってその街に税金を払ってもらえるようにとのことです。
お店をしている人が街に住んでもらえるように、商店の裏側には普通の民家の装いがあります。
また隣接する幹線道路の騒音が気にならないように、立体駐車場を幹線道路と民家の間に配しています。
さまざまな住む人への配慮と工夫が感じられます。
街を歩いていて、気付いた点を記します。
・人々が、自転車・公共交通機関を活用するライフスタイルが浸透している
・街の至る所にゆっくりできる場所があり、スマホを見ている人がいない
・コンビニがなく、スーパーも夜9時には閉まる
です。「自動車」「スマホ」「コンビニ」といった日本人が好む便利な代名詞を、市民が生活の中心に置いていないということに驚かされました。
しかしながら、現代社会を否定して不便な生活をしているという感じはなく、無理なくエコでオシャレです。
結果このコンパクトな都市は世界的にも有名になり、世界各地から多くの観光客が訪れるあこがれの場所となり、経済面にもそれが還元されています。
人口が減少していく縮小社会の日本で、豊かに暮らしていくヒントがこの街にはあります。
午後からは、難民住宅、日本で「農協」にあたる現代木造建築物、ソーラー住宅の説明をInnovation Academyの方に説明してもらいました。
いかにエコロジカルに夏涼しく過ごし、冬の寒さ対策をするかということについて、
建築を行う際に、気候や土地の特徴を第一に考慮すること、
初期投資はかかっても、長い目でランニングコストを考え、結果として得な方を選ぶことが大事だと分かりました。
今日は街を歩き、暑さで体力を消耗しました。
同時に、日陰や川から引いてきた側溝のきれいな水の流れが、どれだけ人間に涼を与えてくれるかを実感しました。
そして、クールダウンのスイーツで休憩をとることも時には必要です。明日研修最終日に備え、今日もゆっくり体を休めます。
海外研修3日目
2024年8月6日 09時16分「人間が自然にどう関わるか」「人が森をどう扱えばよいか」
これに対する答えは国によって違うし、同じ国でも時代によって違います。その時、その場所に生きている人の価値観で決まるからです。
ドイツの森林への取組は先進的であると言われますが、
ここシュヴァルツヴァルトでは、1900年頃、
森林の過剰利用(モミの木やブナの伐採)→トウヒの植林→トウヒの一斉林
という流れができ、「これではいけない、様々な木が生え、多様な生物が生息する森に戻したい」という反省から、「多機能な森林像」を目指す価値観が生まれ、現在の森林への取り組みがあります。
今日は終日、現地森林官(フォレスター)のミハイル・ランゲさんにお世話になり、多機能森林業を学びました。「自然が文化を形造り、文化が自然を形造る」というのが本日のテーマでした。
午前中は「多機能な基幹道づくり」について学びました。森へアクセスする道が森を管理するうえで最も重要であること、また一度作った道を維持するための具体的な仕組みや方法を実際の林道で分かりやすく説明していただきました。
午後からは所有者が異なる二つのトウヒの一斉林が隣接した場所に行き、森を観察しました。一方は何もしていない一斉林、そしてもう一方は間伐をした(人間が手を加えた)一斉林です。明らかに後者の森に、多様性を取り戻そうとしている健康な気配を感じました。
そして最後に、多様性を取り戻した森に連れて行っていただきました。
一日の学習を終え、いろいろなことを考えさせられました。日本人は、どのような価値観を持って、現在森に関わっているのか。森をどうしたいのか。それが曖昧なまま、多くのスギ・ヒノキの一斉林が放置されている気がしました。地域によって様々な違いがあると思いますが、その根本を考え、共通認識を持って行動していく必要を感じました。
今日一日、涼しいはずのドイツも日中はかなり暑く、気候変動は世界の問題であるとあらためて感じました。
引率の白石先生も、この暑さで昼食時はぐったりでした。
------ ここからは令和5年度分の日記です ------
桜満開
2024年3月31日 06時46分本日、久万高原町は快晴となっています。
校庭の桜も満開となりました。
いよいよお別れ
2024年3月29日 09時13分春3月は、別れと出会いの季節である。
本校でも先日、離任式が行われた。卒業生も多く駆けつけてくれ、本当にうれしく思う。
不思議なもので、離任式を済ませると、通い慣れた学校が、全く違う景色に見える。
教員にとって、3月は特別な月。
本校で勤務する最後のこの日、次に来られる方がスムーズに仕事ができるよう、最後まで、念入りに文書整理を行う先生。受け持っていた教室を、しみじみと、いつも以上に丁寧に掃除し、教室の隅々までタオルで磨き上げる教員の後ろ姿。
今、この先生方は、何を考え、今日、この日を迎えられているのだろうか。その複雑な気持ちを思うと、私は簡単には声をかけられなかった。
勤務年数は違えども、上高を想う気持ちは、皆同じである。それぞれのお立場から、本校の教育活動を支えていただきいただき、感謝しかない。私ども留任する者たちは、先生方の業績や思いを受け継ぎ、上高の発展、生徒の幸せに向け、まい進する所存でいる。
転出される5名の先生方の新天地での、御活躍、御健勝、御多幸を祈念する。
いよいよ4月。多くの先生方を送り出し、さみしい思いをしていた学校に、新たに先生方をお迎えする。また新たな1年間が始まる。
「共に創ろう誇れる上浮穴高~励ましの言葉が響き合う学舎を目指して~」