上高今昔62「旧本館」(その2)

2025年12月22日 12時28分
上高今昔

 1974年(昭和49年)9月、現在の本館が完成します。それまで使っていた木造の旧校舎は役割を終え、取り壊されます。

 今回、旧校舎の建設途中の写真を図書館2Fで見つけました。昭和16年~17年頃に撮影されたと思われます。

 階段に人が連なり、下においてある瓦をリレー形式で上げている様子が写っています。

 『山なみ』(本館落成創立35周年)記念特集号には、この時の様子をうかがい知ることができる吉田さんの文章が載っています。

 瓦を上げているのは、なんと吉田さんたち1期生で、学校創立時期の手作り感が伝わってきます。

 この木造校舎は、昭和49年9月まで、32年間使われていましたが、多湿の久万高原町では老朽化が早く進みます。また、増加した生徒数に対応するため、鉄筋の新本館が校地を拡大して建てられ今に至ります。


 本館落成のタイミングで出された『山なみ』(本館落成創立35周年)記念特集号は、新本館(現在の校舎)落成を祝う記念誌ではありますが、旧校舎を懐かしみ、別れを惜しむ気持ちが全体にあふれています。