上高今昔64 記念誌今昔

2025年12月25日 08時13分
上高今昔

 本校の創立は、本校の前身である「上浮穴農林学校」が甲種農林学校として設立が認可された昭和15年(1940年)をゼロとして考えるので、50周年は1990年、100周年は2040年と数えやすくなっています。2030年に90周年を迎えることになります。
 これまで、節目ごとに記念誌が発行され、上高の歩みを記してきました。

昭和35(1960) 20周年 『二十年史』(編集作業が遅れて発行は昭和40年、昭和39年までのことを記す)

昭和45(1970) 30周年 記念誌なし ※校長・教頭の急逝のため

昭和50(1975) 35周年 『山なみ 記念特集号』(昭和49年11月発行)※新本館落成を記念して

昭和55(1980) 40周年 『四十年誌』

平成2(1990) 50周年 『五十年誌』

平成12(2000) 60周年 『六十年誌』

平成22(2010) 70周年 『七十年誌』

令和2(2020) 80周年 『八十年誌』

 基本的に10年ごとに記念誌が発行されてきましたが、35周年には本館校舎の新築を祝い、記念特集号が発行されています(上高今昔62参照)。
 特に読み応えがあるのは最初に出された『二十年史』(B5版)で、創成期から昭和39年にいたる歴史を一歩一歩詳細に記しています。発行がかなり遅れた(5年遅れ)のも仕方がないという気がします。
 30周年は管理職二人の急逝という事情もありますが、『二十年史』が詳細かつ、記述内容が昭和39年にまで及んでいることから、ほとんど書き足すものがなかったのではないでしょうか。
 そして『四十年誌』(A4版)は、当時生徒であった方々の声が多く収録されているのが特徴です(上高今昔46参照)。

 『五十年誌』は、大きな節目の年ということで、卒業アルバム並みの体裁で作られています。写真が多く掲載されているのが特徴です。


その後発行された『六十年誌』『七十年誌』『八十年誌』は、基本的に『五十年誌』をベースにしながら、前に出された記念誌から歩んだ十年間の歴史を書き足す形で作られています。『八十年誌』だと、現在の新体育館落成の様子や、星天寮新築の様子が中心になっています。

 

 さて、5年後に90周年を迎える上高ですが、80周年(2020年)から激動の時代を迎えています。コロナ禍の中、マスク着用で続けられた教育活動は多難を極めましたが、今までの当たり前を見直し、新しい学校の形を考えさせてくれる契機になりました。令和2年度から始まった全国募集は、初期には産みの苦しみがありましたが、今では寮もほぼ満員の状態です。普通科では「くまたん」(総合的な探究の時間)も始まりました。また、農業クラブの活動では、全国大会で入賞する生徒も複数出てきて(上高今昔60参照)、「くまもるず」というチームの活躍もあります。さらには「きらくま」という学校外に活動の拠点を移す新しいスタイルのチームにも目が離せません。今年度は内閣総理大臣表彰に植樹祭カウントダウンボードの作製と、既に記す内容は盛りだくさんですが、残り5年も伝統の上に、さらなる新たな歴史を刻み、現状維持ではなく、飛躍の90周年にしたいものです。